世界の片隅で

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コロナとインフルエンザが流行して

世界中のあちこちで独裁者が我が物顔で

びっくりするぐらい物価が上がって

安いお金で働いていて

それでもなんとか生きている私は偉いな

でも、なんとかしなきゃね

これから生きる若い子たちに申し訳ないね

これは大人たち一人ひとりの責任だもの

冬の匂い

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いつか死を迎える

私たちは、みんなどこか可愛い


どんなに偉そうにしていても

どんなに気が合わない人でも


みんないつかは死んでしまう

そんな私もいつか死んでしまう


冬に咲く花の美しさ

春を待つ花の周到さ


棘のある言葉に刺されても

傷まみれで縛られても


自由でしなやかでいたい

明るく照らしていきたい


水たまりに映った空が好き

雫の垂れた植物たちの輝きが好き


雨の中のお散歩が好き

濡れながら歩くのが好き


傘の中でハミングするの

傘を持ってスキップするの


私を放棄して身を委ねて

透き通った影に貫かれるの


冷めた身体は覚醒して

熱を帯びた恋に抱かれるの


傷つけ合うことも厭わずに

素肌を重ねあわせる


濡れた髪から冬の匂い

舞い戻ってきた宛先不明の手紙


激しさも熱情も祈りの光に変えて

あなたのことばかり考えている

新しい風

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新しい風を呼んだ。南の国の嵐の中から生まれて、ここまでたどり着いた。暖かな風は北半球の冷えた風と交わり、冷たい風になっていた。私の懐に入れてやると、すやすやと幼い顔で眠った。

暖かくなって元気を取り戻した風に名前をつけた。名前で呼ぶと気に入ったのか、つむじ風になって、砂を巻き上げた。一緒に陽だまりになった縁側で、日向ぼっこをしていると、故郷の南の国が恋しくなったらしく、メッセージボトルに入れて、南下する潮流に浮かべて見送った。窮屈そうなボトルの中で雲を発生させて、雨を降らしながら、別れを惜しんだ。

風の便りで、新しい風は無事、嵐の中で勢いよく風になり、いろいろな姿を見せながら、地球上の循環をダイナミックに駆けずり回っているそうだ。

春に会いに行きます

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桃色の気持ちで
春に
会いに行きます


ブルーの H ラインスカートに
アイボリーホワイトのトレンチコート
春色カラーのスカーフを身につけて


東でも西でも
南でも北でも
お便りを出しながら